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三響楽器改修工事はJR手稲駅近くに建つ旧本社テナントを全面的にリフォームしたプロジェクトです。
天井高2.6mの平屋の楽器店として営業されていたわけですが、もともと4.2mという高い階高をもった銭湯を改装していたため、天井懐が1.6m残っていました。この空間を利用して真ん中に吹き抜けを内包した一部2階建ての店舗を設計しました。 構成としては始めからあった鉄骨造の躯体の中に木造の壁や床を挿入することで入れ子構造の店舗としました。特に位置を変更した出入り口から斜めに横切るパイン材縦張りの壁とステージにもなるロフトの白木ルーバーの手摺によって挿入したことを強調しながら、スタジオやWCなど機能的に使えるものは既存のまま保全して効率化を図りました。 外壁についてはイメージを一新するためもともとエンジ色だった壁に白の塗装を施し、アクセントとして管楽器の基材である金、銀、銅、さらには木を抽象的に配置しました。 今回の計画においては敢えて手稲という地域に(札幌中心部からではなく)ステージとしての店舗を作ることが主眼だったような気がしています。この新店舗がさまざまな出会いを生み出しながら、より多くの聴衆に対するステージとして音楽の夢を発信し続けることを願ってやみません。 ・・・改修レポはシンフォニカ・BBSに掲載されております・・・ |