日時 2005/4/1
会場 Studio Sinfonica(途上の家)
■辻森公惠さんからのコメント
今回のコンサートでは本当に色々とありがとうございました。畠中さんをはじめ、森さん、スタッフの皆様には大変感謝致しております。 アットホームな温かい雰囲気である反面、クラシックとしては通常のホールでは体験する事の無い客席との近距離、またピアノの下で聴かれるという、ごまかしの利かない状況の中で弾くということは、大きなホールで弾く以上の厳しさ・難しさもありました。
東京のコンサートの為にも、本当に演奏させて頂く事が出来て良かったです。本当にありがとうございました。
とても会場の響きも良く、自分の音を良く聴きながら演奏をする事が出来ました。なかなか外の景色を見ながら弾くなんて体験は出来ませんが、アンコールの「月光」の時に、外を見ながら「ここに月が出ていたら素敵だなあ・・・」なんて思いました(笑)会場、そして外の景色・・・色々なものが融合して一つの演奏を作る・・・・なんて事も面白いものだなあ、と感じました。演奏に関しては、自信になった部分と、問題が露呈した部分とが自分の中では、ありましたが自分の音楽的な方向性も今回のコンサートでしっかりと定まった感じで、今回のコンサートを土台にもう一頑張りしようと思います。
懇親会で、お客様から温かい声を掛けて頂き、色々とお話出来ました事も大変嬉しかったです。また機会がありましたら宜しくお願い致します。
■出演者より(コンサート前のコメント)
この度、途上の家でコンサートをさせて頂く事になりました。ベートーヴェンの後期3大ソナタを演奏させて頂きます。後期ソナタは技術的には勿論、深い精神性が要求される難曲です。それだけに奏者によって色々な解釈が考えられますし、奏者のものの見方が色濃く反映される、ある意味大変恐ろしいプログラムです。飾りの無い等身大の自分の見方で、ベートーヴェンの後期ソナタの魅力を皆様にお伝え出来る様に、練習に臨んでおります。多くの皆様にお運び頂けましたら嬉しいです。素敵な空間で皆様と素敵な時を過ごせますのを楽しみに致しております。
■辻森公恵プロフィール
札幌市出身。北海道教育大学札幌分校特設音楽科を経て渡独。ドイツ国立リューベック音楽大学卒、同国立ハノーファー音楽大学大学院ソリストコース修了、ドイツ国家演奏家資格試験に合格。リサイタル、オーケストラとのコンチェルト共演をはじめニーダーザクセン州助成公演等、北ドイツを中心に幅広く演奏活動を行う。1996年帰国。1996,98,99,01,04年に札幌においてリサイタルを開催。その他各団体主催の演奏会にソリスト、伴奏者として出演多数。02年、CD「ベートーヴェンピアノソナタ 第17・31・32番」をリリース、その演奏が高く評価され第12回道銀芸術文化奨励賞を受賞。03年、第17回道銀ライラックコンサートにて札幌交響楽団と共演。本年4月東京王子ホールで初リサイタルを行う。
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