鉄道模型やプラモデルなどたくさんの趣味を持つご主人と、フルート演奏など音楽好きの奥さまのための住宅。実際に鉄道が見え、また周辺を気にせず演奏できるよう、JRの高架と公演に面している敷地を選びました。建築の表面積をできるだけ抑えるべくまず直方体を置き、その中心にトップライトをもつ光の櫓を設けました。その上でそれぞれの趣味のスペースなどの機能ごとにスラブを与え、それらが光の櫓を中心に旋廻する構成としています。
比較的強い様式感を前提としながらも、その中で流動し上昇する空間を巡ることによって、家族の一体感を生むことを目指しています。竣工して間もない住宅ですが、その構成を生かしたホームコンサートが始まっています。