Studio Sinfonica
 
  EVENT

「木を植えた人」を聴くプロジェクト

日時 2004/6/26
会場 Studio Sinfonica(途上の家)

スタジオ・シンフォニカ
石の蔵ぎゃらりぃはやし
ハウジングオペレーションモデルルーム

2004年5月24日 ハウジングオペレーション・モデルルーム
会場は北海道を中心に全国展開するハウジングオペレーション(株)のモデルルーム。
こちらの会社は、社長の石出和博さんを始めとして、「森を大切に、森を建てよう」と積極的に植林も行っているようです。この趣旨とマッチした朗読会ということで、社員研修の一環として主催してくださいました。
担当の三室芳江さんは、昨日のスタジオ・シンフォニカでもお聞きくださり、感動を持ち帰り、やる気満々のご様子。  会場となったモデルルームは、なら材や、たも材を使用した木の空間。勿論、私のウサギ小屋よりも一回りも二回りもひろ〜い住居。
準備のお手伝いは“全員集合”って感じで、畠中さん、花田さん親子、橋本さんと豪華メンバーの揃い踏み。予定したライトアップは庭に植わっている緑の木。沙羅の二本の木とブルースプルースという深い緑の葉を持つ2~3・の木にしました。
準備中から小雨が降り始め、それが何となく落ち着きをもたらせてくれたようです。
部屋の窓を背にして、朗読の椅子を配置。7時開演までには隣接した社屋より皆さんが駆けつけ、準備完了と言うわけです。やる気満々の三室さんが開始の合図。男性23人、女性16人の計39人が待ちかまえる中、三室さんの燭台下げに続き、朗読を開始。
二日で2回の朗読をした身体から発する声はしっかりとして、会場にうまくヒットしていきます。“良し、この調子”と思いきや、また地獄!。“もういやだ”と思わせた原因は照明。またもや正面のスポット。本番前にどうやら位置が動いた様なのです。明かりが点いても私に当たらず明後日の方角。さて、どうするのかなと、暫く読み進めながら見ていると、杪谷が動いた!。いい感じに、角度を修正。これで、いつもの照明に戻ったのです。今度は臨機応変に動いたなと杪谷を誉めながら読んでいました。
実を言うと、始まる前には、ほかの心配があったのです。それは男性が多すぎる事、仕事場からやってきて朗読を聞くのでは、寝るぞ〜、寝るぞ〜・・・と踏んでいたのです。こうなったら少しメリハリだ。ドラマティックとは行かないまでも話が際立つように引っ張っていこうと考え、緩急をしっかりつけることにしていたのです。その甲斐あって?いや、皆さんは偉かった!ほとんど寝る方はいなかったようです、これには感動!
会場の真剣な雰囲気に持ち上げられ、杪谷のライトアップ。雨の中、窓の向こうに映える庭の木々に美しい光が当たったのです。ガラスの扉をすり抜け、その木々の方へ歩んで行きました。雨です・・・降っているんです、濡れるんですね。まあ、仕方がないと意を決して雨に打たれました。エンヤの曲こんなに長かったのかなと思いながら・・・。
そして、もう一つおまけ。石出さんが写真とエッセイで編まれた本を上梓されていたので、その中から一編を朗読するという約束になっていたのです。そこで、「一生青春」と言う題のエッセイを、畠中さんがフルートで演奏する「G線上のアリア」をバックに読みました。石出さんご本人は勿論、社員の方も喜んで下さいました。
これで、北海道シリーズ三回の朗読は終わりました。生まれて初めての北海道。札幌ラーメンは二度食べましたが、アスパラは時期が早く食べられませんでした。(食い意地はってますね)朗読会は北の人たちの協力をいただき、三回分しっかりと種を蒔いたように思います。これもスクラムを組んでくださった皆さんのおかげ。
“北海道の人は、縁を大切にする”という言葉が、次回の朗読を実現してくれそうです。聴いてくださった、100人の方とのご縁・・・これを宝物にしておきます。