Studio Sinfonica
 
  ARCHITECTURE

TRANS BLD.
顛末記 [出会い編 vol.1]

それは突然の出会いでした。
今年の4月にお世話になっている某先生から会社設立の件で司法書士事務所の田口さんを紹介され、せっかくなので一緒に自宅の登記もお願いすることにしました。自宅の竣工検査を終えた5月17日に、その足で田口さんが所属する鈴木税務会計事務所に自宅登記のための書類(つまり図面!)を持参してお邪魔したのがすべての始まりでした。自宅登記の打ち合わせが終わり、続いて会社の話を井上次長(以後奈穂子さん)と打ち合わせ。その終わり頃に偶然自宅の話になり、奈穂子さんにその図面を見て頂いたところ、直観的に見事にツボに嵌って頂いた御様子。全体が大きな階段のような空間になっていること、風呂から坪庭が見えることなどを瞬時に理解された奈穂子さんの図面読解能力に面食らいながらも、その先に新たな空間を作らさせて頂く可能性があることなど露知らず、気分を良くした私はただただその空間の自由度について力説したのでありました。そうこうしている間にいつのまにか井上所長代理、原マネージャーも話に入られて、その時点で4ヶ月間苦楽を共にするメンバーが顔を揃えるに至ったのです。

その時チラッと「実は移転計画が進行中である」という内容のお話を所長代理から伺ったのですが、まさかあのときが運命の出会いだったとは…しかもあの時奈穂子さんが「こういう建築をイメージできる方に改修をやって頂ければね…」と言われていたことは、その2日後に頂いた代理のお電話の予告編だったのです。さすがナイスコンビネーション!そんなことは知らぬまま、その一週間後に自宅のお披露目会を開催することが決定していたので、とにかく見て頂こうと思いご招待させて頂いて家路につきました。

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